Nature ハイライト

微生物学:成体の腸が微生物相を獲得する仕組み

Nature 560, 7719

出生後の時期は、微生物相や免疫恒常性の発達にとって特に重要な役割を果たしているが、この新生児のプライミング期に細菌群集の組成を形作る機構はよく分かっていない。今回、マウス新生仔の腸上皮において、免疫受容体であるTLR5が日齢依存的に発現し、これが有鞭毛細菌を排除するように働く選択を誘導して、生涯にわたる微生物相の組成に影響を与えることが報告されている。この研究は、個体の健康に重要な成体の腸内微生物相の組成が、乳児期早期に形成され得る機構の一端を明らかにしている。

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